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耕さないHarmonia畑では、一つ一つが手作業



9月に入り、朝晩ずいぶん涼しさを感じるようになりましたが、日中はまだまだ暑いですね。

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ここ富士宮では、各農家急ピッチで秋冬野菜の種まきを進めていますよ。

Farm Harmoniaでもせっせと種まき。

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耕さないHarmonia畑では、一つ一つが手作業。ノコガマでショリショリと種をまく場所の草を刈ってからまいていきます。写真は、カブの種をまいたあと種と土とをしっかり密着させてあげる圧着作業をしているところです。
おいしいカブができますように〜。

ここは標高が高いから、種まきができるのはあと2週間。それ以降でも全く育たないわけではないのだけど、あまり大きくはなりません。2週間の間にまくの は、カブ数種類、大根数種類、それに小松菜やわさび菜などの葉物。寒くなってからの野菜は甘くて本当においしいですね。それを食べている姿を想像しながら 残りの種をまいていきます。

ちょっとこちらの茂みを見てください。

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これを見て何を思うでしょう?

まさか、ここに何かが植わっているなんて思いませんよね〜。

でも、いるんです。それがこれ。

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この茂みには、こんなに綺麗で可愛らしいチビッコのトマトたちが鈴なりになっているんですよ。

これは、原種に近いトマトなんです。トマトって元々は、地面を這うようにして育つ生き物なんですよね。家庭菜園などやられている方はわかると思いますが、トマトには必ず支柱を立てるでしょう? かつてはその支柱はいらなかったものなんですよ。

Harmoniaでは、せっかく原種に近いのだから、と、支柱を一切せずにこのチビッコトマトを育てています。

支柱がないとどうなるか。トマトは、自分の茎をそれはそれは上手に使って、よいしょ、よいしょ、と姿勢を保とうとするんです! まるで細長い手が何十本も あるかのように、茎が肘や膝の役割をしてね。そして、葉っぱ同士がうまく支え合って、全体としてのバランスを保つんです。

これ、じっくり観察していると完璧なバランスでビックリしますよ。

ただ問題があってね。。。

収穫のしずらいことしずらいこと。

そりゃそうですよね。支柱もないし、トマトブッシュが形成されているし、その中にそぉっと足を踏み入れていくのはかなり大変。ちゃんと足を置く場所を確保しないと、ブッシュの中に倒れ込んでしまいかねませんし、トマトたちを傷つけてしまいます。

「あぁ!あそこの実が取りたい〜」と、身体をそっくり返らせたり、片腕と反対側の足を伸ばしてヨガのポーズみたいな格好をしたり、このトマトの収穫をするときにはいつでも、ゲームのツイスターを思い出すのです。

このトマトは霜が下りるまでの間収穫できるから、それまでの間、私たちのツイスターは続きます。冬が来る頃には、さぞかし良いバランスが取れるようになっていることでしょう。一緒にやってみたい奇特な方がいらしたら、畑でお待ちしていますよ。