「耕さないで、農薬も使わないで、肥料も使わず、雑草も抜かないでも作物ができる」
「そんなことができるなら、ぜひ習いたい!」
とうわけで、かずちゃんとAkikoさんの「自然農法ワークショップ」応募して、行ってきました!
4月のことでした。
いやぁ〜、感動しました!
世界観変わりました。
人生観が変わりました。
まず畑に入ってそこに植わっている植物たちを紹介してくれながら、「この土を触ってみてください」とかずちゃんが畑の草を自ら両手でかき分けて見せてくれているのが、「耕さないで、農薬も使わないで、肥料も使わず、雑草も抜かないでも作物ができる」世界の秘密。
そこには土の微生物、みみずや蜘蛛などの生物や土の中にはモグラが行き交う世界。
何もしない土地に、自然がまさに耕してくれているのです。
かずちゃんはその土と微生物たちの世界を僕たちに見せてくれながら、その世界に興味が尽きない様子。
「ミミズを触らないように気をつけて、やけどをするから」とかずちゃん。
「え? ミミズってそんなに熱いの?」と思ったら、「ミミズがやけどするから」とかずちゃん。
人間の体温に比べると、ミミズの体温はずっと低いんだそうです。
この畑でのお話は人間が主体ではなく、ミミズや微生物が主体。
そんな微生物の世界の話を聞いているうちに、「畑は耕すもの」「肥料をやるもの」「畝を作るもの」という常識が全くひっくり返った瞬間でした。
畑を耕すことで、逆にその土を作っている微生物やさまざまな生物の世界を崩壊させてしまうというのです。
ジャガイモを植えるのに、カマで少しだけ草を刈るだけ。ふわふわの土はそのカマで掘れてしまう。
畑の土は鍬で耕すのではないのです。
そしてジャガイモを植えたら、その刈った草をそっと元どうりに戻すのです。なぜなら、そうしないとせっかくの微生物や小さな生き物たちがそこで生息できなくなってしまうから。その自然の生き物の世界をなるだけ壊さないようにという配慮なのです。
そしてジャガイモを植えようと思って手を土に入れるとふかふかなうえに、すでに誰かが掘ってある?
と思ったら、土の中はあらゆるところにモグラのトンネル。すでにモグラが先に土を耕してくれているのです。
とまぁ、いろいろ語るときりがないので、それはAkikoさんがブログに写真付きで書いているので、そちらをご覧ください。
その次に感動したのがAkikoさんの手料理。
畑に自生している野菜やちかくの原っぱで摘んだつくしを料理してくれました。
野生の香りと命がそのままの野菜たち!
自然農法の野生で育ったサラダは生命力に満ち溢れ、ちょっと都会の八百屋でのサラダでは味わえない命の香りがありました。
失敗したなと後で後悔したのは、「お昼に食べるつくしを採りましょう」と言われて、案内されたのがつくしが取り放題の野原。喜び勇んでつくしを採りすぎちゃいました。
料理の前に、なんと一本一本のつくしの袴を取るのですが、「このつくしの袴を取ってね」と言って渡されたのが先ほど採ったつくしの山。
それらの袴を一本一本取るのは結構な作業でした。
そしてなんと、彼らの住まう家は、Akiko さんとかずちゃんが二人で作った手作りの家。
正真正銘の手作り。スエーデンから取り寄せた材木で、8ヶ月かかって屋根と土台以外は全部自分たち二人で組み立てたとのこと。
何から何まで手作り!
そして忘れてはならないのは、奇跡の畑での種まき。
「記念に種まきをしていきましょう」と言われてわた渡されたのは自分たちで採取したという春菊と小松菜の種。
かずちゃんによると、「種をまく人によって、芽の出具合が違う」とのこと。
かずちゃんの畑では自家採種した種(たね)を使っています。
そしてかずちゃんはそれらの種をデッサンしていて、その種の絵本がAkikoさんによって作られました。
そのワークショップの日のお昼時、「今日たまたま着いたのよね」と言ってAkikoさんが取り出した「絵本」!
タイトルは「野菜たちのうた」
その「絵本」はこの写真。
24ページほどの小冊子風で、見開きになっていて、左ページがかずちゃんの描いた野菜や種の絵。
かずちゃんの愛の眼差しがその種の絵には溢れています。
そして右ページには、そのかずちゃんの絵に寄り添うAkikoさんのその種たちのものがたり。
おふたりの姿がこの画集の中に表われています。
そのワークショップでの感動がもとになって、OauクラブでもかずちゃんとAkikoさんの自然農法ととのタイアップ企画を立ち上がりました。
次号のOauマガジンの創刊号には、かずちゃんの奇跡の畑の記事が登場する予定です。
でもその前に、かずちゃんの奇跡の畑の実況中継をAkikoさんにお願いしました。
その様子がときおりOauクラブのウエブサイトでも見ることができるようになりました。
「自然農法 かずちゃんの奇跡の畑」のお話は、次回のOauマガジンのお楽しみに。