Oauマガジン4号から、鎌倉を特集した「be here かまくら」がスタートしました。
その記念すべき第一回目は、極楽寺にあるアナン邸を取材しました。
スパイス商を営むアナン一家の三代目メタ・バラッツさんの作る本格スパイスカレーの体験です。
築85年の日本家屋に一歩足を踏み入れると、そこにはずらりとスパイスが並んでいました。
たくさんのスパイスの瓶やアナンさんセレクトのセット品など、気になるアイテムがぎっしり!
中には、「スパイスの持ち歩きに..」と、見かけない容器も発見しました。
「トマトやホウレンソウなどそれぞれの食材にいろいろな効能はありますが、量を食べないと効果を発揮しません。でも、スパイスの場合は、ほんの一粒のコショウでも身体を温めてくれたりします。だから、漢方や薬にも使われています。」とパラッツさん。
さっそくいい話が聞けました。こういうお話は、メモしなくてもすーっと頭にはいってきます。
この日のメニュー<その1>はさんまのカレー。
魚ベースのカレーは東インド特有なものだそうですが、東インドのカレーはあまり日本では紹介されていないそうです。
中でもさんまは東インドの食材にもなくて、こうした日本独自の食材にマスタードオイルを使うことでいい組み合わせになって、それがアーユルヴェーダにもつながっていることがあるとのこと。
知らなかったことや為になるお話を、直接目の前で聞けるところがたのしいです。
お料理はひとつずつステップを踏んで体験していきます。
ライスにヨーグルトを入れて炊くだなんて、はじめての体験でした。
そしてメニュー<その2>は、豆のカレーでした。
スパイスを使いこなせたらいいなあと思って揃えてみても、よくわからなくて1回使っては棚の奥に眠ってしまうことがしばしば…。そんなひとは多いと思いますが、バラッツさんは「健康にいい」などと頭で考えるのではなくて、「おいしい」とハートで感じるといいと語っていました。
「スパイスは香りがたいせつ」とお話されるバラッツさんのカレーは4種類のスパイスだけで作る、シンプルながらも極上なカレーです。
今回調理をした2種類のカレーも辛い味付けでもなければ、スパイスも「4種類だったらなんとか自分でもできそう!」って思える日常に試してみたいカレーでした。これなら棚にしまっておいたスパイスも復活できそうです。
Oauクラブで体験する2/3(土)のメニューは、①魚 ②鎌倉野菜 の2種類のカレーです。
素材の違った2種類をひと皿で同時に味わえるところがお得です。
目の前でひとつずつ調理されていくその様子を見ているだけでも、お料理のたのしさを体感していただけます。
実際、自宅に帰ってから「何か作りたい!」とお料理への創作意欲が増しました。
そして、スパイスは敷居が高いと思っているひとは、きっとイメージが変わると思います。
通常アナン邸はカレーのレストラン営業はされていなくて、それよりもスパイスがもっと身近で親しみやすく使えることを目的としたお料理教室をいくつか開催されています。
今回はバラッツさんの拠点<鎌倉・極楽寺>にある古民家で、本場インドカレーの体験をごいっしょしましょう!
日程 2018年2月3日(土)
時間 11:00~15:30 (開場10:30~)
会場 鎌倉・極楽寺 アナン邸
費用 5,700円 (参加費、材料費、食事代、税込)
定員 10人
講師 メタ・バラッツ
メタ・バラッツ プロフィール
1984年、鎌倉生まれ。 南インド・ニルギリの高校GSIS(Good Shephered Int’l School)を卒業し、スイス・ジュネーブのCollege du Lemanにてケンブリッジ大学のA Levelを獲得。その後、スペインに留学して経営学と料理を学び、帰国。アナン㈱にて新商品開発やネーミング・新規事業の改革等に携わりながら、北インド・グジャラート出身である父アナン・メタの元で、アーユルヴェーダを基にした料理を実践している。