ここでは月の周期性を取り入れ、具体的に暮らしの中に活用していく方法をテーマにしていきます。
アストロジーでは太陽は1日に約1度移動し、ひとつの星座におよそ30~31日滞在して1年で12星座すべてを巡ります。ところが月はもっと移動が早く、ひとつの星座に約2~3日滞在して次の星座に足早に移っていきます。ですから、ひと月で12星座すべてを巡ることになります。
この月の周期性は、月星座の質を強く経験するチャンスを与えてくれます。慣れ親しんだパターンに陥ったり、そのことで起きてくる様々な感情やストレスを強く経験する機会です。また、経験しながら気づいていることもできますし、もう自分にとって古いもの、必要のないものなら手放すことができる機会でもあります。
そのチャンスは、毎月二つの時期があります。
月誕生日
ひとつ目は、毎月自分の月星座に運行中の月がやって来たときです。太陽星座が表す1年に1度の誕生日ではなく、毎月やって来る月誕生日というものです。この月誕生日が、無意識に記憶された過去からの慣れ親しんだパターンを刺激して、感情に強く働きかける時期なのです。
月誕生日は普段より慣れ親しんだパターンにしがみつき、より感情面での安定、安心感を得たい強い欲求が起こる時期です。人間関係や仕事などが複雑化している社会に住んでいる私たちは、自分が慣れ親しんだパターンや、習慣となっていることを否定されるような状況にたびたび出会います。その結果、日常的に抑圧していた感情が噴出し、激怒して、人間関係に不和をもたらしたり、また、そのことで自分を責めたり・・・と、感情の高ぶりや落ち込みを経験しやすいのが、この時期になります。
また、月誕生日にクリエイティブな経験をする人も多くいます。月星座の質とつながり、その質がポジティブに発揮され、積極的な取り組みをスタートさせます。趣味や個人的な範囲にとどまらず、太陽星座より有利に働いて仕事面に活かすことにも開かれています。
新月
二つ目は新月の時期です。もう既にご存じのように、月は自らが光を放ちません。太陽光を反射して月は輝いています。太陽と地球の間の直線上に月が来ると、太陽の光は地球とは反対側の月面を照らすので、地球から見ている月面には光が当たりません。光が当たらない月面は、地球にいる私達には見えないのですが、引力は満月と同じように最高潮になり、強いエネルギーを地球にいる私たちに与えています。このことから太陽が月の裏に隠れてしまう新月も、過去の記憶がよみがえったり、そのことで感情が露わになる時期です。そして新月は、12の全ての月星座の質が強まる時期です。新月はひと月に1度(2度のときもある)起こります。
このように、毎月の月誕生日や新月の日をあらかじめチェックしておくことで、周期的に経験しやすいパターンや、そのことによる感情の高まりや落ち込みに気づいていることができるようになります。何が何だかわからないまま混乱に巻き込まれたり、感情と闘って葛藤することから距離をおくことができるでしょう。
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