皆さんもすでにお馴染みの12星座には、12の固有なエネルギーの質がそれぞれにあります。この12星座のエネルギーは、日常の中で意識的にもしくは無意識的に個性として働いています。
その12星座のエネルギーには、自分の役割やポジションの参考になるものも表されていますし、また心の痛みの原因となるような思考、感情、習慣化されているパターンも含まれます。
12星座のエネルギーが示す個性としての自分に気づいているだけでも、何が何だかわからないまま自分や他人を責めたり、混乱したり、パニックになったり、疲れ果ててその状況から逃げたりすることから自由になる助けになります。
私達はもっと自由な風をまとって、人生を軽やかに歩むことが可能です。そして軽やかさは生きることへのビジョンを広げ、より創造に富んだ歩みへと導いてくれるのです。
その星からのあふれる愛と知恵の宝庫がアストロヒーリングなのです。
今回はアストロヒーリングの中の、月星座(生まれた瞬間に月が入っている星座)をご紹介します。月星座からご紹介する理由は、太陽星座よりもそのエネルギーをより身近に感じることができると思うからです。
では、月星座に入る前に太陽星座について簡単に説明しておきます。多くの方がご存じのように「私は○○座です」というのは、生まれたときの太陽が位置する太陽星座を表しています。太陽星座は12星座それぞれの固有なエネルギーに対して意識的に取り組む領域です。
そして、前向きなチャレンジがあり、積極的に自己表現をしていきます。もし太陽星座がピンと来ない人は自己表現を控えていたり、閉ざしているのかもしれません。
太陽星座を意識的に生きることがない場合は、パートナーや親しい人に委ねたり、他者に投影するというように、誰かに生きてもらっている可能性があります。自分で生きられないのなら、誰かに生きてもらうのがその人にとっての自然なのでしょう。
ここで月星座に戻ります。
太陽星座の影響力が弱い場合、もしくはない場合は、月星座が優勢に働くことになります。
動きの速い月は常に過去を、そして感情を示しています。過去に既に体験している感情とも言えます。この月星座には感情が強く働く際に見られる過去からの慣れ親しんだパターンの質が鏡のように映し出されています。
幼児期に母親を模倣することで学んだこと、母親や家系的に受け継がれてきた資質、習慣や感情の特徴などです。
それは優れているから良い、劣っているから悪いと言った類のジャッジではなく、エネルギーの質として表されています。
この慣れ親しんだパターンは、人間としてもつ要求の中でも最も強い基本的なものであり、安全を保証してくれる領域、ホッと安心できる領域といった感情の安定を約束してくれるものです。「記憶の中の世界に・・・すでに知っている所に帰りたい・・・それが保証してくれる安全な領域、ホッと安心できるところなの」と信じこんでいるので、大人になっても同じ繰り返しをしていきやすいのです。
そして、慣れ親しんだパターンの繰り返しは人から見るとよくわかるものの、自分では無意識に行っているので気づかないことが多く、習慣のように固定化していきます。また、気づいてもそこに心地よさや自分らしさを感じて繰り返してしまうのです。
安心を望むのは人間として自然なことですが、実際には自分が大切にしているパターンの中だけで生きらない状況が多くやって来ます。日々、違うパターンをもっている人々と接触していくので、自分がホッと安心できる領域を脅かされたと感じると、私たち人間はあらゆる乱れた感情が生まれてきます。動揺や怒り、悲観や落ち込み、恐怖や心配といった不快な感情です。
月星座は自分の感情を乱す状況が、どんなパターンの元に起きているかを知る手がかりとして、とても助けになります。
自分の月星座をジャッジしないで、エネルギーとして受け取り感じてみてください。
日常の中で乱れた感情がやって来たとき、それは過去の記憶を頼りにしているところから生じているパターンにあるのだと気づくことで、感情と闘ったり、逃げたりする緊張感やストレスから少しずつでも自由になることができるでしょう。
月星座の探し方
検索サイトなどで「月星座」と入力、検索をしてみてください。生年月日、出生時間、出生地の入力だけで月星座が簡単にわかるサイトがみつかります。
(※出生時間が不明な場合は、お昼の12:00に設定します。さらにくわしく知りたい場合は、このページの最後に説明があります。)
情熱的で積極的、正義感の強い牡羊座の月。安全よりも危険を選ぶ冒険家なので、じっくり考えるより、まずは行動を起こすことに生き甲斐を感じます。行動を起こすことに価値があるので、結果に目を向けることなく暴走しやすいパターンがあります。優柔不断を嫌い決断が早いために衝動的な発言があり、周囲を振り回してしまうこともあるでしょう。自分は常に正しいと思い込みたいこと、独立心が強く何でも自分ひとりで立ち向かおうとしますが、時には他の人の協力も受け取ってみましょう。
対立を嫌いおだやかで優雅に振る舞う牡牛座の月。経済観念が発達していますが、独占欲が強いので、手に入れた物はなかなか手放せません。独占欲、所有欲、そして五感を満たすことで感情を安定させようとします。手に入れた目に見える世界、物質で安定や安全を確保することが何より大切なので、手放すことや変化することには根深い恐怖があります。せかされることを嫌うために、急激な変化は特に受け入れられません。問題から逃げ腰なので、不快を感じながらも状況を変えるための行動が遅れてしまいます。自分の使い慣れた古いパターン、保守性だけにしがみつくことなく、変化に受容的でいましょう。受容はあなたに真の安心と穏やかさをもたらしてくれます。
陽気で頭の回転が速く、人との会話を楽しむ双子座の月。知識欲旺盛で情報の収集や伝達が早く、それを分かちあう歓びを知っています。身のこなしが早く人に対して協調的なのですが、ここに感情的なもつれが生じるとさっと身をひいてしまう傾向があります。人間関係に都会的な軽さを持ち込みたいので、感情移入を避けようとします。しかし、避けようとようとすればするほど神経質になり、感情的に苛立ちやすくなるのが双子座の月の特徴でもあります。起きてくる感情に気づき、相手にも自分にも感情が存在することを許しましょう。すると、あらゆる状況にもっとくつろいでコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。
応用力と模倣の才能を創造性に活かす蟹座の月。母性本能が強く、共感できる相手に手厚いサポートやケアをします。苦手な相手との間には厚い防御の壁をつくり排他的になりやすい面があります。感受性が豊かで状況に反応しやすく、感情の起伏や気分にムラが出るのかもしれません。また、記憶力に優れているので、楽しかったこと、幸せだったときのこと、逆に傷つけられた過去のことをよく覚えています。その分、過去に執着しやすいのも蟹座の月の特徴と言えるでしょう。蟹座の月の人々は、“今”に生きていることを思い出すことで無条件の愛につながり、あふれる愛の中で迷える人々を受け入れていくことができるでしょう。
面倒見がよく正義感が強い獅子座の月。指導力があり、堂々と目立つ存在でリーダーシップを握ります。人生に子供のような遊び心をもつこと、楽しむことの歓びをよく知っている人々でもあります。周囲からの賞賛や注目を浴びているときに自分は特別な存在であること、そこに自分の強さや心地よさを感じますが、一度傷つけられると自信を失ってなかなか立ち直れません。寂しがり屋で孤独に弱い面があり、周りに人を置くことで安心を得ようとしますが、ときには独りでいて、あるがままの自分にくつろぐことも必要です。このくつろぎと調和の中で、もって生まれた指導力、創造力はより深みを帯びて、周囲にもそれを与えることができるでしょう。
几帳面で分析力、整理能力に優れている乙女座の月。不安な感情に見舞われると、身の回りの整理整頓や事務作業に没頭したり、物事を分析して知的に処理しようとします。感情を感じることを恥じらいがあるので、感じる余地がないような環境を作ろうとし始めるのでしょう。また、潔癖症で細部にまで拘り完璧を目指すので、何よりも失敗を恐れます。失敗すると自分や他者への批判が強まり精神的に疲れ果ててしまうでしょう。さらに視野が狭くなって心配事が増すばかりです。乙女座の月は度を超した心配が体に表れやすいので、上手に休息を取り入れていきましょう。人生は効率よく計画的には行かないこともあるので、自然な流れに委ねてみることにも気づいていましょう。
都会的で洗練された美意識や態度を心がける天秤座の月。社交的で礼儀正しく品性を大切にします。天秤座の月は自分がどう思うかよりも人がどう思うか、人が楽しいか、歓んでいるかというように、相手の心地よい気持に配慮することで調和とバランスを保とうとします。そのバランスと調和は、人と衝突することで嫌われたり疎外されたりする恐怖から装う戦略かもしれません。自分自身のことで何か決断しなくてはならない状況ではプレッシャーを感じやすく、ストレスをため込みます。公平さを重んじるパターンが優柔不断となり、曖昧な態度が物事の停滞を生み出します。自分が本当に必要としていること、自分にとっての真実に耳を傾け正直でいましょう。
鋭い洞察力や直観力をもつ蠍座の月。集中力や持続力にも優れています。蠍座の月は、人から拒否されたり見捨てられることへの恐怖が強いようです。実際に幼少期にその体験があったかもしれません。それは長い間の激しい怒りや恨みの感情として記憶されているようです。誰かと親密になること、支配やコントロールされることに敏感で、些細なことでも不信感や敵対心を抱いてしまいます。疑いゆえに自分のことを隠す閉鎖性もありますが、一方では人を支配したい欲求も強くもっています。支配されることへの恐怖に怯え続け、逆に支配する側に回ろうとする緊張感がエネルギーの自然な流れを遮っています。ハートにある許しや信頼といった愛にあふれる質を思い出してみましょう。
好奇心旺盛で多くのことに興味を持ち、幅広く学んでいく射手座の月。オープンで屈託のない楽天家でもあります。そして自由と変化、スピードを愛します。「いつか、きっと」が口癖のような未来志向があり、遠くや未来に自由を求めて、新しい世界や可能性に強い興味を抱きます。しかし、あなたが探している自由は遠く離れた異国の地や未来だけにあるのではありません。この瞬間にも開かれているハートのスペースにも自由はあるのです。射手座の月には情熱的なエネルギーが溢れています。その情熱的なエネルギーを内側への旅にも向けてみましょう。「今、ここ」にある自由と地上的な冒険を旅人であるあなたが楽しんでください。
不屈の精神をもち、一度決めたことは必ずやり通す山羊座の月。社会の基準、既存の価値観に自分を合わせることで安心、安全を得ようとするパターンがあります。その結果、手に入れた物質的豊かさや社会的立場などを維持するために、自分の感性や感情を抑圧しているかもしれません。社会的成功を収めること、義務感や責任感に価値を置いて育てられた親の影響があるのでしょう。親の価値観によって信じこまされている「社会に評価されるべき」に気づき、そこにある抑圧された感情を感じることにも開いていましょう。仕事も趣味もまじめに一生懸命になりますが、ときには “遊び”のエッセンスも取り入れてみましょう。
ポリシーがはっきりしていて常識にとらわれず、進歩的な自分の考えを重視する水瓶座の月。世の中で起きていること、自分が体験したことを思考の領域で捉え論理的に分析します。物事を理屈で割りきり、感情面での交流を避けてしまうために、人と親密に関わる困難さをかかえ、ひとりでいることを好みます。感情の煩わしさを感じるので、無視したり拒絶してしまいますが、感情を感じる感受性に開いていきましょう。感情が教えてくれる知性は、あなたが追求する高い理想に共鳴、共感する仲間との友愛を育てます。友愛を育てることで、不公平な世の中への怒りを積極的な創造性へと、思考は具体的な行動へと変容されていくでしょう。
慈悲深くデリケートで感受性が豊かな魚座の月。人との境界線が曖昧で、相手の感情に同化したり、相手の強い意志を優先して生きようとします。理屈よりも感情を最優先し人のために徹底的に奉仕します。人のために尽くし与えるばかりのパターンに気づいていながらも、どこでストップしたらよいのかわからないところがあります。そして人に利用されているだけの犠牲者と感じることもあります。また、幼児期に不当な扱いを受けた体験が傷となり、今も現実逃避の傾向があるかもしれません。このような深い喪失感の中にあり、状況を切り開くことが困難に感じられていても、ハートはあなたと共にあることを思い出してください。
次回は月星座に表れるパターンが強く影響して感情が乱されやすくなる時期や、過去の記憶や感情がよみがえりやすい時期を月の周期性を使って日々の暮らしに役立てていく方法をご紹介します。
<出生時間が不明な場合>
出生時間が不明な場合はお昼の12:00に設定します。
次にその日の間に月が星座を移動する可能性があるかを調べます。
12:00に設定した際の月が星座の両側から6度以内にあれば隣の星座も読んでみてください。
月は2時間で1度移動するので出生時間によっては12:00にある星座から前の星座、もしくは後の星座に月が入る可能性があります。
そこに書かれている質から、どちらの星座が自分にぴんと来るかで月星座を判断します。
また、月の質は本人に自覚がないこともあるので周囲の人にどんな印象を与えているのかこの際、ちょっと聞いてみるのもおもしろいかもしれませんね。
判断の仕方の例をあげておきますね。
例えば12:00に設定したときに魚座の1度に月があったとします。
一つの星座は30度で月は2時間で1度の移動ですからもし、10:00前に生まれているとすると月はまだ水瓶座にあります。
この場合は水瓶座と魚座の両方を読んで月星座を判断します。
もう一つの例です。
12:00に設定したとき蟹座の28度に月があったとします。
2時間で1度の移動なので、16:00以降に生まれていると月は次の星座の獅子座に移動しています。
この場合も蟹座と獅子座の両方を読んでみます。
この機会に月星座を知っておくと陥りやすいパターンや手放したい古い習慣なども見えてくるかもしれませんね。
この秋、自分を愛すること、ケアすることに気づく機会になればと思います。
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